星に願いを

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流れ星に願い事をしようと思い、町へ繰り出した。

11月の空気が冷たく肌を刺してくる。

今夜の八王子は曇りなので、当然の帰結として星は流れなかった。

この世は夢も希望も無いんすね…笑

肩を落としながら来た道を引き返すと、何やら光るものが街灯に吸い寄せられていく。

 

アッ!流れ星だ〜!!!

 

“星”は街灯に激突すると、ゆらゆらと地に堕ち、暫くのたうち回った後、動かなくなった。

 

願い事するの、忘れてたな。

好きな性癖発表ドラゴン

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私の町には「好きな性癖発表ドラゴン」が飛来する

見た目は西洋龍の形をした白い雲で、必ず快晴の日の昼に現れ、
テレパシーのような未知の方法で「オタクに優しいギャル」などと町民全体に発表する。

日によって発表される性癖は異なり、発表を受けた者は24時間以内にその性癖に合致するオカズで抜かなければならない。

達成できなかった者は、周囲に高濃度の放射線を撒き散らしながら陰茎が大爆発して死んでしまう。

初めは「ツンデレ幼馴染」や「ケモ耳彼女」など比較的ゆるいお題だったが、日を追うごとにガチモンのBLやエグいリョナで抜かされるようになり、最近ではどう検索すればヒットするのかも分からないニッチな性癖が発表されるようになった。

急激に人口が減った町には絶望ムードが漂っていたが、ある日事態は一変する。

 

画像生成AIが普及し始めたのだ。

 

市役所の「ドラゴン対策課」には早速AIが導入され、職員の手によって日に500枚のイラストがインターネットに放出されていく。

あらゆる性癖に対応するため、プロンプトすらもAIに書かせた結果、およそ人間には理解不能なイラストも多数混じっている。

Xでよく愚痴られてるpixivを制圧するAIイラスト、あれの9割近くはうちの市職員の手によるもの。

検索の邪魔かもしれないけどさ、

あれがなきゃ俺らの町は死んじまうからさ、

あんまり悪く言わないでくれよな……

 

最近のイラストブームについて

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最近、この界隈では自分のアバターやお気に入りのポケモンを描いてアップするのが軽いブームになっている。

この文化そのものは皆んなで切磋琢磨するみたいで素敵だと思うんだけど、一人、凄まじいペースでハイクオリティなイラストをアップし続けている者がいるのは、知ってるよね?

はんにゃ兄貴のことなんだけどさ。

このクオリティのイラストをハイペースで投稿し続けるモチベはどこから来るんだろうと不思議だったんだけど、最近、その動機が分かったんだよね。

それは、今年の夏に格安でハワイに行くこと。

考えみれば簡単な話なんだけど、要はポケモン関連のイラストを“供物”として株ポケに捧げることで、今度の世界大会に招待してもらおうって算段なわけ。

と言っても、当然イラストそのものは供物たり得ないから、完成したイラストに見た者の魂を少しだけ削る術式を込めた“透かし”を入れてアップしているらしい。

で、集めた魂を株ポケに捧げているわけ。

株ポケが魂を集めて何をしようとしてるのかまでは知らない。

魂を少し削るっていうのはそのイラストを一回見た時の話であって、何度も目にしてると塵も積もればって感じでタダでは済まなくなる。

現に、毎回律儀にコメントまでしてる某兄貴なんて大変なことになってる。

この夏に入ってから術式は更にパワーアップしてるようで、最近でははんにゃ兄貴の画風を思い浮かべたり、言及したりするだけで“持っていかれる”らしい。

こうしている間にも、新しいイラストが次々に製造されている。

我々の魂は世界大会まで保つのだろうか……?

 

春の訪れ

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夜が明けゆく空の下、寝静まる街を抜けて外へと足を踏み出すと、桜の花が密やかに満開を迎えていた。

春霞の中でひっそりと咲き誇る花々は、曇りがちな天のもとで、その白さがかえって空の哀愁を際立たせている。

さらに歩を進めると、人気のない公園に辿り着いた。曜日のせいか早朝のせいか、子どもたちの賑わいはどこにもなく、妖しげな静寂が周囲を支配していた。

そんな重苦しい空気に包まれながらも足元だけを見て歩いていると、突然、一陣の風が通り過ぎ、耳に何かを囁くような音がした。上を向けば、見落としそうな枯枝の先には、命の息吹を感じさせる若葉が静かに生まれている。その瑞々しい緑が灰色の空を突き抜け、ふとした瞬間に希望の色を鮮やかに映し出していた。

━━冬を乗り越えた木々が春の息吹を取り戻す。何度も目にしたはずの至極当たり前な営みを目の当たりにし、改めて歩を進めると、心なしか視線も自然と上向きになり、空へと向けられていた。

また少し歩くと、正面から全裸の中年男性が向かってくるのを認めた。焼けた肌に茶髪のセミロング、筋肉質な上半身に不釣り合いな枯枝のような下半身。怒張いた陰茎の根元には銀色が輝き、胸の突起は負けじと肥大し水平を向いている。私はこの特徴に合致する男を一人、知っている。

「拓也さん……?」

すれ違いざまに、言葉が自ずと唇を離れた。

「オマエ オレ タクヤ ミエルカ?」

その言葉に、改めて男の身体をよく観察する。言われてみれば確かに、男の顔は乾燥途中の干し柿のようではなく、十全に水分を湛えて見えるし、筋肉質な上半身にも僅かに脂肪が乗ってより健康的な印象を受ける。そして何より━━

「失礼、確かに貴方は拓也さんではないようですね。拓也さんは種付け競パンを穿いていますが、貴方は全裸ですから。」

男の言葉を否定しながらも、力づくで口角を上げ、敵意が無いことをアピールすると、それが伝わったのか、

「ソウカ ナルホド ワカッタ……」

男は何らの危害を加えることもなく、ブツブツ呟きながら、私が歩いてきた方向に消えていった。

これは後から知った話だが、私の街では嘗て拓也さんが目撃されており、迂闊にもその激エロフェロモンに曝露して“感化”されてしまった男たちがいるらしい。

その十二人の男たちは異常者へとなれ果て、様々なアプローチで“拓也”へ到達しようとしているのだとか。

今日遭遇した男は通称を『ボディビルのペトロ』と云い、拓也さんの本質は特徴的な見た目にあるとして、日々己の肉体を“拓也”へと進めているようだ。

私の言葉は、彼の一歩を後押しできたのだろうか。

私の街には、拓也が棲んでいる。

 

国際航行船舶からの二酸化炭素素排出ゼロ(「ゼロ・エミッション」)に向けた新しい船舶の推進方法について

 2018年4月、国際海事機関(IMO)は、地球温暖化対策をさらに推進するために、今世紀中に国際航行船舶からの二酸化炭素排出をゼロにするという決議を行った。ただし、この決議では具体的な方策は示されていない。
 

 そこで、国土交通省で紹介されている、二酸化炭素排出ゼロ(「ゼロ・エミッション」)に向けたロードマップなどを参考にして、ゼロ・エミッションを達成する船舶の推進法として最も実現性が高いと思うものと、その実現のために解決すべき技術的課題について考察する。 
 

 私は、ゼロ・エミッションを達成する船の推進方法として最も実現可能なものはアンモニア燃料船であると考えている。低速LNG船や排出CO2回収船と異なり、アンモニア燃料船は燃料から温室効果ガスを排出しないため、ゼロ・エミッション船として最適である。加えて、アンモニアは、同じく脱炭素燃料である水素よりもエネルギーが少なくて済み、燃料タンクも小さくて済み、沸点も高く、取り扱いも容易なため、脱炭素燃料の中では最も実現性が高いと考えられている。
 

 アンモニアを燃料として使用する際の最初の課題は、その毒性である。そのため、貯蔵タンク、配管、エンジンの設計を考慮しなければならず、エンジンルームは、流出した場合に人が立ち入れないように設計しなければならない。
 

 次に、温室効果ガスであるN2Oの処理である。二酸化炭素が排出されなくても、温室効果の高いN2Oが発生してしまっては意味がない。したがって、N2Oの排出を制御し、処理する技術が必要である。
 

 最後に、アンモニア自体も社会インフラの一部でなければならない。アンモニアを船舶の燃料として使用するためには、供給システムと海上輸送システム、さらにアンモニアを船舶に投入するための港湾施設を構築する必要があり、既に存在するLNGなどの炭素燃料の供給網を代替するまでに発達させる必要がある。

淫夢投稿者とセックスしたすぎるだろ

淫夢投稿者とセックスしたすぎるだろ。画面越しの文字や写真だけだった繋がりが、リアルで会って、物理的に繋がれるのって、すごくいい経験になると思うんだよね。」

 

夜は更けて、俺たちは1枚の布団にくるまっていた。まるで、長い時間を掛けて築いた友情のように、暖かい布団が俺たちを包み込む。窓の外には無数の星がきらめき、都市の喧騒が沈黙したこの場所で、“人間”の美しさを改めて感じることができた。

 

「実はさ、淫夢動画を作り始めたときは、こんなに多くの人と繋がれるとは思ってなかったんだよね」と、隣の淫夢投稿者が話し始めた。彼の声には、眠気と満足感が混じっているように聞こえる。インターネットでは見せない彼の素直な表情に、俺は心を打たれた。

 

それぞれが自分の話を始めた。ある人は仕事のこと、またある人は趣味のこと。普段は画面越しでしか交流していない俺たちだけど、こうして直接話をすると、意外な共通点が見つかったりして、会話は尽きることがなかった。

 

時間が経つにつれ、身体の火照りは治ってきたけれど、俺たちの心は温かさを保っていた。この経験は、インターネット上のつながりだけでは得られないものだった。リアルな出会いが、俺たちの関係をより深いものに変えてくれたんだ。

 

夜が明けると、俺たちは新たな日の光を浴びながら、次の“パーティー”の計画を立て始めた。画面越しの世界で出会った俺たちだけど、これからはリアルな世界での時間を大切にしようと誓った。淫夢が繋いでくれた素晴らしい縁に感謝しながら、俺たちはそれぞれの日常に戻っていった。

「恐怖がないと進歩しない」マリルヨットスクール校長、それでもマリルリ教育の効果•必要性を訴える理由

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 相次ぐポケモン虐待などを受け、パルデア政府は「ポケモンへのマリルリ教育禁止」を明記したマリルリ教育禁止法などの改正案の成立を目指している。また、テーブルシティ議会も、全国に先がけて“しつけ”を名目とするマリルリ教育の禁止を盛り込んだ虐待禁止条例を議論する予定となっている。

 

 そんな中にあって、教育におけるマリルリ教育の効用や必要性を訴えてきたのが、マリルリ氏が運営するマリルヨットスクールだ。

 

 その教育方法はスパルタ式で、時には訓練生にじゃれつき、暴言を浴びせかける。そんな厳しい指導によって命中90を当てられないポケモンたちを更生させる施設として注目を集め、最盛期には184匹もの訓練生が在籍し、その多くがランクマッチで活躍したとしている。

 

 そんな中、事件は起こる。マリルリコーチからじゃれつかれたポケモンが訓練中に死亡。指導責任などを問われたマリルリ氏は逮捕され、ランクバトル100勝耐久の刑が確定した。

 

 しかしマリルリ氏は刑期を終え出所した際の会見でも、「しつけにはマリルリ教育が必要。」とマリルリ教育の必要性を訴えた。「恐怖がないと進歩しない。甘やかされていると、相手と対面したときに恐怖で技を外してしまう。それをどう克服するか。1番効果的なのが、マリルリ教育なのです。」と話していた。